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Channel: スポーツナビ+ タグ:田坂祐介
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清水戦〜ドイツで揉まれ、大きくなって、帰ってきた男、田坂祐介〜

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まずは清水エスパルスの選手、スタッフ、大榎監督、ファン、サポーターの皆さま、先日はお疲れ様でした。元気にピッチを走り回るテセの姿を見られたことが心から嬉しかったのと同時に、対戦相手という立場で見たテセとウタカ選手の2トップは非常に脅威でありました。次回対戦も良い試合にしましょう。記事を書くのが遅くなり申し訳ありません。本日には松本戦が控えていますが、さて清水戦の振り返りをしたいと思います。これは今回の清水戦に限らずどんな試合、どの対戦相手にも言えることですが、やはり簡単な試合、楽に勝てる相手などいないということを改めて痛感しました。前半、押し込まれた原因は3つあると僕は考えていて、まず一つ目は単純に清水が立ち上がりから飛ばしてきたことです。早いプレスから、ボールを奪ったら手数をあまりかけずにテセかウタカ選手に当てて、そのこぼれ球をどうこうしようという非常にシンプルな攻めでした。原因の2つ目は、それを我々も受けてしまったことかなと。フロンターレのチームの設計上、どうしても速攻に弱いです。そのあたりの守備に関しては、八宏さんが監督の間はもうずっと付いて回る問題なので、うまく付き合っていくべき問題だと割り切る他ないかなと思っています。最後に原因の3つ目ですが、「最初の並び」でリョータがアンカーの位置に入っていた陣形的な問題だと思います。おそらく八宏さんとしては中盤の構成、ケンゴさん、リョータ、ケンタローの3人で状況に合わせて柔軟に、流動的にやれということだったのでしょうが、これがうまくいかなかった印象です。リョータをアンカーの位置に置いたことで、リョータの良さもケンタローの良さも活かせなかったというか、むしろ良さを消してしまったように僕には見えました。という原因があって前半はかなり苦しい展開でしたが、清水が飛ばしてきたことと、戦術的にあまり機能しているとは言い難い中であってもボールを回して相手を走らせることはできていたので、「これはジワジワ後半に効いてくるかな」とも思っていました。そして迎えた後半、実際にその通りになったわけですが、もしもあれを狙って前半から試合をしていたとすれば、2失点を許したのは想定外としても、フロンターレ、かなり試合巧者です。また、最初の並びも変えました。後ろを3枚にして、中盤の底にケンゴさんとリョータ、前はヨシト、船山、タサが流動的に、という陣形にしたところ、これがかっちりとハマった格好でした。後半の頭から前への馬力が出ていて、前節の柏戦では後半決定機を幾つも作りながら決めきれず悔しい負けを喫した経験もあり、今日こそは逆転できるだろうという確信めいたものが感じられました。結果的に逆転し、勝利したわけで、前節同様、前半のうちから後半のようなフットボールができていればというところが課題かなと思います。観ていて感じたことを一つだけ。タサの素晴らしさについてです。単純に前へ抜けていくスピードだけで考えればヘナには敵いません。ただ、相手がマークに付いている状態でドリブルをしたときに、ヘナであれば倒れてファールをもらいにいこうとするところを、タサは簡単には倒れず、なんとかキープしようとして、実際にキープできています。さすがはやはりドイツで身体的に屈強な相手とやりあってきただけあります。タサのところで溜めが作れる、つまりは起点ができますし、やはりタサはフットボールインテリジェンスの非常に高い男なので、すでに周りとの連携をも問題なくできているように感じました。先日の清水戦を観て、「もはやヘナの抜けた穴はふさがった、むしろタサが帰ってきたことによってより良くなるのではなかろうか」と感じました。はい、というわけで総括を。苦しい試合をモノにして勝利を掴んだことは今後に向けて一つ自信になるでしょう。鳥栖に引き分けたのちに柏に負け、あまり良くない流れになりかけていたところで踏ん張った選手たちは本当にがんばってくれたと思います。悪い流れを断ち切って迎える今日の松本戦、ここで勝てれば「本物」です。真夏の中3日の試合、激闘は必至です。さぁ、みんなで勝ちを掴みにいきましょうか。

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